結局、コップをひっくり返すという行為が気に入っているのです。
棚のコップをひっくり返して水を飲む。
洗ってひっくり返して乾かす。
という行為を何万回も繰り返してきましたし、
これからも繰り返すでしょう。
生活に組み込まれた動作って苦にならないのです。
苦にならないって大切なことだと思うのです。
液体のかわりに光を満たして照明にする。
そして、ひっくり返すことにより、貯めた光が放逐されるわけです。

Tさんが、秋葉原で探索してきた、
ソーラー&部品を前に検討会。
「どうですかね?」
「いいですね。これでソーラー部分のサンプルはいけそうですね」
というお話になり、一安心。
コップの形は、やっぱりシンプルなほうがいい。
選んだのは、佐々木ガラスのH&Sシリーズ。
すとんと口が広がった何の変哲もないコップにしました。
ちなみにH&Sは、ハード&ストロングのこと。
このメーカーの強化ガラスのロングセラー商品です。
長年にわたり、喫茶店のタンブラーやビールグラスとして活躍しています。
※こちらのガラスは「佐々木ガラスのH&Sシリーズ」ではありません。
コップにフロスト加工を施したサンプルが到着。
これ、手仕事です。美しい。ありがとうございました。
サンプルは、外のみ、内のみ、全面フロストの3タイプ。
内のみフロストにしたいです、と一目で即決。
理由は、ミルクを満たしたコップに見えるから。
それから、指紋がつきにくい(目立たない)という利点もあります。
コップの口部分の処理に苦戦中。
またしてもTさんがおもしろい素材を見つけてきてくれました。
もしかしたら、コップごと商品にするのではなく、
径違いで幾つか作り、この部分だけを商品にしてもいいかも?と思いつく。
好きなコップにふたするだけでライトになります、
という考えかたもありじゃないかな。
コップの口にふたをして、試しに光らせてみました。
これで展示はなんとかなりそう、かも?
テーブルライト。イメージは湧いてきたけど、具体的にはどんな形にしようかな?
いろいろとスケッチを繰り返してみました。
シンプルな形もいいけど、いろいろと遊んでみるのもいいな。
カップケーキ型や食パン型もあり?
グリッシーニ型っていうのもかわいいかもしれません。
容器にひっくり返して挿すと点灯とか、どうでしょうか?
モールライトでクリップ型とか、
マヨネーズや歯磨き粉みたいなチューブ型もどうかな?
キャップ部分がソーラーとか、どうでしょうか?
だけど、グラス型が基本のような気もしてきましたね。
時代によって評価は変動するものです。たとえば家の灯もそう。
戦後の復興期、真昼のように明るい蛍光灯がもてはやされました。
けれど80年代くらいからでしょうか、室内のインテリア空間を
どう照らすべきなのか?という建物の全体計画を踏まえた上で、
「灯」を捉える時代になってきたのです。
灯は、単に光度の問題ではなくなりました。
そうすると、趣向を凝らした間接照明やキャンドルのほんのりと
明るい光が見直されました。極端にいえば、蛍光灯=低おしゃれ度、
間接照明やキャンドル=高おしゃれ度という図式が確立されるわけです。
この流れは現在も続いていますが、エコ的に灯を考えると
「じつは蛍光灯のほうが電力を消費しないんだよ、蛍光灯は地球にやさしい」
ということになるそうです。すると今度は、灯とは、光度とおしゃれ度だけの
問題ではなくなりました。めまぐるしく変わる価値変動。
う〜ん、いったい何がベストなんだろうとぐるぐるわからなくなります。
そんなことをつらつら考えていて、個人的に気になっていたのが、
「ソーラー」というキーワードです。
今回は、「ソーラーって、もうちょっとなんとかなるんじゃないか?」
ということから空想を膨らませてみることにしました。
* ソーラーでテーブルライトを空想する *
ソーラーシステムを底部分に内包したテーブルライト。
昼間は底を向けて、太陽の日差しに当てておくと、
自動的に充電されるという仕組み。使うときはひっくり返すだけで、
点灯するというシンプルな操作は必須。
なおかつ長持ちするようなものが作れないか。
光源は、5〜8時間は保つとうれしい。
形状はできるだけシンプルな形がいいなと思っています。
イメージをスケッチするとこんな感じです。