東日本営業部の谷内克治さん(写真左)と同社営業企画部の茅野小百合さん(写真右)。 背後には、同社のショールーム。デュポンコーリアン®の多様な可能性が見えてきます。
住宅の新築やリフォームでいま一番関心が高いのはキッチン。
食器洗い機や収納など、設備の充実に思いをめぐらす消費者も多いようです。
そしてもう一つ、注目すべきはキッチンカウンターと呼ばれる作業台。
高さや奥行きは調理作業をするうえで重要であり、また、使いやすさをさらに追求していくと作業台の天板の部分、
ワークトップの材質も大切なのです。
「キッチンカウンターのトップって、ふつうステンレスじゃない?」
という人は少し情報不足かも。たしかにステンレスは水回りによく使われますが、
キッチンの主役を占めるカウンターを、もっとオシャレに美しくというニーズに応え、
近年、注目度が高まっているのが人工大理石です。なかではと米国デュポンと三菱レイヨンの合弁会社、
MRC・デュポンが製造・販売する「デュポンコーリアン®」がよく知られています。
それがワークトップに選ばれる理由は何でしょうか。
「なんといっても、見た目の美しさ。天然大理石に似た透明感があり、
全体に優しい風合いと高級感を醸し出すことができます。さらに、キズや汚れに強く、
耐熱性や耐久性も優れている。細かいキズもクリームクレンザーで磨けばほとんどきれいになります。
硬質木材と同様の加工性・施工性があり、自由な形状設計が可能というのもメリットの一つです」
と、
バランスの取れた特長を指摘するのは、MRC・デュポン東日本営業部の谷内克治さん。
例えば天然大理石を使用したくても、加工が困難な場合も。さらに汚れが染み込みやすく、
衛生面から見ても難あり。そういう意味でも、デュポンコーリアン®は優位性が高いのです。
デュポンコーリアン®は、1965年、米デュポン社で開発され、日本には1979年に上陸。
いまや世界約130カ国で販売されています。メタクリル樹脂強化無機材と呼ばれるアクリル系人工大理石ですが、
もともと天然大理石の単なる代替ではなく、木・石、ステンレス・メラミンなどに続く、
これまでにない新しい素材として開発されました。その機能や色・柄は年々増え続け、
カラーバリエーションは現在75色に及びます。なかには日本市場のニーズに応じて開発された新色もあるのです。
主な用途は、キッチンカウンターや洗面台ですが、次第に用途を広げています。
高級ホテル、レストラン、店舗、企業ショールームや空港の、サービスカウンターやパウダールームなどにも
数多く使われており、私たちが気づかないところで、そのサーフェスに触れていることも多いはず。
面白い用途としては、表札やジュエリー、ナイフ・スプーンの柄、スピーカーのキャビネット、
ハイエンド・オーディオ領域でのフォノカートリッジの部品など、枚挙に暇がありません。
東京・銀座の「銀座三井ビルディング」では、敷地の半分近くを占めるオープンスペースの、
植栽のベースやベンチにデュポンコーリアン®が用いられました。
デュポンコーリアン®が室内からエクステリアに進出し、さらにランドスケープの一部を形作った例の一つ。
ランドスケープ・デザインといえば、六本木ヒルズのけやき坂通りの歩道には、
スウェーデンの建築家によるデュポンコーリアン®を使ったオブジェ(実はベンチ)があるというから、
探してみるのも面白いでしょう。
「その美しさと豊富な色、柔軟な加工性に触れて、あらためてイマジネーションを刺激されるデザイナーも
少なくありません。薄くする、曲げる、削るなど加工の自由度も高く、薄くすれば透過光性も高くなります。
デザイン優先、発想優先でモノづくりができる。それが最大の魅力なのです」
と、同社営業企画部の茅野小百合さん。さまざまな分野のクリエイターとのコラボレーションで、
デュポンコーリアン®の可能性をもっと広げたいと願っています。身近なモノ、
欲しいものをデュポンコーリアン®で作ったら……そんな風に思いを巡らすのも楽しいはずです。

現在、最も大きな用途はキッチンなどの天板。
インテリアになじむやさしい風合いのキッチンも実現可能です。

さまざまな色のデュポンコーリアン®を組み合わせる、曲げる、削る、…こうした加工の自由度や透光性、 専用の接着材を用いて得られるシームレスな外観などが、デザイナーの発想を刺激します。