「空想生活とは僕が東京事務所を開設して以来のおつきあいなので、もう6年になります。東京に来てすぐに 空想生活のデザイナー登録をしたんです。それからスタッフの方々とのやりとりが始まって、 なつかしいですねぇ!」
溌剌と話して下さるのは、建築家でデザイナーの亀田トモノリさんです。亀田さんの事務所(株)エフ・モードは、
ホテルや旅館のリニューアル、美容室、住宅など、幅広く手がけています。亀田さんがやりとりをした空想生活の
スタッフとは、マスッチでした!
「そうですマスッチ。真夏に引っ越したんですけどクーラーがなかなかつかなくて、よくマスッチの所に
涼みに行ったりして(笑)。あれこれ話しながら企画を練って、それで生まれたのがこれなんですよ」
見せてくれたのが、無印良品の「壁棚」
のモックアップ。L字型の小さな棚を好きな角度で壁に取り付ければ、オリジナルの飾り棚が出来上がる。
部屋のアクセントになると同時に、工夫次第で様々なものを飾りながら収納できる壁棚は、亀田さんと空想生活、
そして無印良品とのやりとりから誕生したのです。
「機能はもちろん、『壁に取り付けてある』のではなく『壁に少し入っている』ような見え方を成立させるために、
試作や打合せを繰り返しました。デザインする側にとってはゆずれないそんなこだわりを、マスッチは冷静に、
ていねいに対応してくれた。ありがたいです」
このアイテムは、今ももちろん販売中。無印良品のネットコミュニティーでは、ユーザーから寄せられた
いろんな壁棚の使い方が紹介されています。
「使う人が色んな工夫をしてくれることを前提にデザインしていますから、こういう広がりがあるのは嬉しいこと。
でも欲を言うと、もっともっと工夫してもらえるとさらに嬉しい(笑)。デザイナーとしては、『分かりやすく相手
に伝えること』の大事さを再認識しています。空想生活でも、アイテムの使い方を考えたり空想したりする
コミュニティーがあるといいですよね」
ご本業の建築設計とインテリアデザインでお忙しい亀田さんですが、空想生活への提案ももちろんして下さって
います。「スタイリッシュシャワー」がそれで、シャワールームという
設備をきっかけにした「シャワールームが見える部屋」自体の提案です。
「住宅でも商業施設でも、この数年でリノベーションが大きなキーワードになっています。全体をリノベーション
するのも魅力的な提案ですが、ほんの少し何かを変えるだけで空間全体のパワーを底上げすることだって出来る、
僕はそう思うんです。オーナーさん側の、出来るだけコストをかけずにいいものを作りたいという心情にも
応えたいですし。70年代頃に作られたマンションって、箱としてはいいものが結構あるんです。だからちょっと
視点を変えてみる、それが今回の提案ではシャワールームなのですが、そうすることで部屋そのものの魅力が
大きく増すと思いませんか?」
亀田さんのこのお考えは、空想生活が大きく共感するところ。新しくものをつくり出すことも大切だけれども、
少し視点を変えてみて、今あるものをもっといいものに仕立てていくことも、同じように大切。
ニシヤマ書店でも、店主が近いことを話しています。
「ですよね!シャワールームは大がかりな設備ですけど、ドアノブとか、スイッチとか、メーターボックスとか。
小さなものでも、というか小さいものこそピッタリくるものが見つかりにくかったりする。これって僕たち
デザイナーだけでなく、ユーザーの人も同じ思いのはず。空想生活がその声をまとめていくことを、
今後も期待しています」
エールをいただき、感謝です。亀田さん、「新しい視点」のものづくりをこれからも空想生活とぜひ一緒に
して下さいね。
関連リンク:(株)エフ・モード