空想マガジン
デザインの舞台裏 第1回 Part 1 Part 2 )
アストリッド・クラインさん (建築家・クラインダイサムアーキテクツ)
アストリッド・クラインさんがマーク・ダイサムさんと共に主宰するクラインダイサムアーキテクツは、建築、インテリアデザイン、プロダクトデザインと幅広い分野で積極的に活動を繰り広げています。空想生活と一緒にCOMPACT IHを手がけた経験を語ってくれた前回に引き続き、今回は空想生活へのメッセージを寄せてもらいます。
アストリッド・クラインさん

知ってもらうのは大事なこと
インターネットって、私たちの生活を確実に変えましたよね。コンピュータのなかに、世界が詰まっている感じ。それってすごく刺激的なのと同時に、数え切れないほどたくさんある情報のなかから、「面白いことやっている!」って信号を感じ取ってもらうのって、やっぱり大変なことです。私たちはPecha Kucha Nightというイベントをずっと開催しています。東京・西麻布の「スーパーデラックス」を会場に、ゲストにデザインやアイデアを発信してもらうんです。ゲストはプロのデザイナーはもちろん、デザイナーを目指す学生や幅広い分野で活躍するアーティストまで、クリエイティブマインドのある人なら大歓迎。このイベントが、東京から飛び出していろんな場所で行われているんです。ロンドンでしょ、ロサンジェルスでしょ、ロッテルダム、ベルリン……。来年はアフリカ! ロンドンでは数回していて、今年の6月は大きな建築のイベントの時に開催されたのですが、なんと1500人ものオーディエンスが来てくれました。世界ツアー状態よ(笑)、面白いでしょ? これも事務所のウェブサイトと連動して大きくなっていったイベントなんです。
空想生活の、消費者とメーカーとデザイナーをつないで、本当に欲しいものをきちんと作って届けるという姿勢はとても面白いですよね。私たちが関わったCOMPACT IHも、インターネットで欲しい人を募って本当に商品化されましたし。だからこそ、もっともっとたくさんの人がこのサイトを知ってくれるといいと思います。そうすると、もっとたくさんの人が「COMPACT IHを欲しい!」って思ってくれるでしょ(笑)。インターネットのいいところは、日本にいても世界とつながれること。だから世界中のデザイン学校やデザイン会社に、積極的に「空想生活」をアピールしたらいいんじゃないかしら。自発的に知らせると、敏感な受信者はすぐに反応しますよ。それに海外のユーザーにも空想生活の魅力が伝わるようになれば、きっと何かが変わります。私たちも、Pecha Kucha Nightでそのことを実感している。Pecha Kucha Nightが、空想生活を世界に広げるきっかけになるかも知れませんよ! 一緒にデザインをどんどん良くしていきましょう!
Pecha Kucha Night in LONDON
6月に行われた、PECHA KUCHA NIGHT@LONDONの様子。オーディエンスがこんなにたくさん!