1990年代、バブルの時代を象徴する工業製品のひとつが、
このGTR。『ケンメリ』以来、16年間廃盤であった『GTR』という
スポーツグレードが、好景気の後押しと当時最高潮であった
日本の工業技術の裏づけで復活したのでした。
初のターボエンジンに四輪駆動、専用鍛造ホイール、
4WD制御システムなど、「これでもか!」という
豪華装備が重ねられており、まさに伝説の復活に相応しい
モデルです。
しかし、当時の熱き男たちを惹きつけてやまなかった
一番の魅力は、その美しいフォルムでした。
未だに色褪せを感じさせず、若い人からシニアまで、
多くのファンが居るほどで、20年以上前のデザインとは
思えません。
また、本当に「ちょっと」手を入れただけで、
パフォーマンスが格段に上がるので、オーナーの中でも、
たぎる血を持つ方々はこぞって改造に走り、
「チューニングブーム」と呼ばれる文化が花開いたそうです。
実際、私の後輩も学生時代に100万円くらい出して
中古を購入し、600万円ほどかけて手を入れているとか…。
先日も「フェラーリF50のブレーキシステムを入れました!」と
嬉々として報告してきたのですが、この調子でいくと
あと数年で別の国の車に生まれ変わりそうです。
「700万円あるんだったら、ポルシェでも買った方が
色々な意味で早(速)いんじゃない?」と思うのは、
彼に言わせると「蒙昧な愚民の思想」だそうです。
「600万円分の改造を、少しづつ施し、進化や維持を
楽しむことが出来ると考えれば、お金など惜しくない。
例えて言えば、自分の息子を育てているようなものだ。」
と、一晩熱く語ったM君… 君、早く結婚しなさい。